高松国税局が5日発表した2014年度の法人税の申告状況によると、愛媛県内の黒字申告の割合は繰越欠損金控除後で27.9%と前年度比1.4ポイント増加した。過去最低だった10年度の24.0%から4年連続で上昇し、企業の業績が改善しつつあるとみている。
 14年度内に決算期を迎え、15年7月末までに申告した法人が対象。県内の法人税の申告は2万8676件で、過去の赤字を所得と相殺できる繰越欠損金の控除後の黒字申告は8005件だった。所得総額は11.8%減の3103億円で3年ぶりに減少。税額は19.8%減の686億円で2年ぶりに減少した。
 14年7月~15年6月の法人税申告漏れは973件54億円。申告漏れのうち所得隠しなど故意の不正は328件24億円。追徴税額は17億円だった。